給湯器を選ぶときのポイント!

給湯器は値段で選ぶ?機能で選ぶ?安い商品を選ぶとすぐに壊れる?

給湯器を選ぶときのポイント!

給湯器を選ぶポイント

インターネットサイトには、安い商品もあればちょっと高い給湯器も出てきます。機能の違いやなぜそのような低価格で出ているのかわからないので、安易に安い商品を選んでしまって良いかがわからない。すぐ壊れてしまうんじゃないか、などなど、そんな不安から給湯器を選ぶことができないあなたに、選ぶときのポイントをご説明していきたいと思います!

給湯器は数万円のものから、30万円台のものが一般的な製品となります。家計から出すにはいささか高額、ガスメーカーから言われるがままの製品に交換してよいのかわからない、そんな時は自分で製品を選んで交換を依頼しましょう。

  1. まずは使用中の給湯器を調べる
  2. お風呂の機能は?
  3. 号数を選ぶ
  4. リモコンを選ぶ
  5. 旧型品でもいいのか、最新製品がいいのかどうか
  6. エコジョーズにするかどうか
  7. 時間がないときには給湯器屋さんに任せるのも手

まずは使用中の給湯器を調べる

自分で交換する給湯器を選ぶには、まずどんな給湯器を使っているかが重要になります。「今と全く一緒の新しい給湯器に交換すればいい」というわけにはいきません。なぜかというと、メーカーは改良を加えていき、より熱効率が高くて安全な給湯器を作っていきます。そうすると、10年も経つ頃には今使っている給湯器はすでに製造が終了しており、互換性がある新しい製品を探さなくてはなりません。その互換性がある給湯器を選ぶには、今使っている給湯器がどの種類か、を調べて対応する製品を探します。

型番を調べよう!

型番があれば、その製品から交換できる製品を探すことが出来ます。型番には、どの種類か・どこに取り付けられるものか・排気方向や号数はなにか・エコジョーズかどうかなどの情報がわかるようになっている(メーカーによって書かれ方は違います)ので、給湯器屋さんに依頼するときには型番を言っておくと早く製品を用意してもらえます。

どこに取り付けられているか

給湯器は外に取り付けられているものと、室内に取り付けられているものがあります。室内の場合は屋外用の給湯器は取り付けられません。逆もそうです。
また、一戸建ての場合、建物の周りか2階の外壁にかけられていることがあります。2階にある場合は、特殊な位置なので交換する時に別で費用がかかることを頭に入れておきましょう。
マンションの場合は、ベランダに掛けられているか、玄関の横にある水道メーターなどがあるパイプスペースの中、または玄関横のスペースにあります。

壁にかかっているか、床に置かれているか

一戸建ての壁掛けタイプの場合は、交換できる給湯器も豊富にあります。床置きタイプは交換できる種類も限られてくるので、工事日が遅くなる場合があります。続けて床置きにするか、または壁掛けに交換しても良いでしょう。壁掛けに耐えられない壁の場合は、据置台を取り付けて壁掛けを設置することになりますので、どちらが良いか考えてお選びください。また床置きタイプで、浴室のすぐそばに取り付けられており浴槽に穴が2つあるものは、隣接設置型となりまた専用の物から選ばなければなりません。ご注意ください。

排気方向を確認する

一般的な屋外の壁掛けタイプとパイプスペース設置タイプ(扉などはなく給湯器がむき出しの状態)なら設置フリータイプ・またはPS設置タイプからお選びください。排気口に排気方向を変えるための部品がついている場合、アルコープ設置タイプ・または同じような部品を取り付ける必要があります。パイプスペースに扉があり、その中に取り付けられている場合、前方排気タイプ(扉に排気用の穴がある)、上方排気タイプ(給湯器の上に排気パイプが繋がっており、パイプスペースの上に排気口がある)、後方排気タイプ(給湯器の後ろに排気パイプが繋がっている)、強制給排気型(給湯器の上に給気用と排気用のパイプが繋がっています)など、排気方向によって種類が変わりますので同じタイプのものをお選びください。また、取り付け場所が狭いところにも取り付けられるタイプのスリム型があります。

号数を確認する

一般的な家で使う給湯器はだいたい16号・20号・24号となります。違いはどれだけ一度にお湯が出せるか・作れるかという給湯能力を示しています。一人暮らや二人暮らし向けの家には16号、4~5人家族向けには24号となりますが、もし一人や二人暮らしでも水圧の高いシャワーを使いとなる場合は20号をつけても良いでしょう。またお子さんが家を出たりして夫婦2人暮らしになったので24号から20号にすることも出来ます。号数が高ければ高いほど、機種の価格も上がります。

お風呂の機能は?

給湯器には、ただお湯を作るだけの給湯専用タイプがあります。お湯はりを蛇口から行う方法となります。その際、給湯専用タイプでもお湯はりを自動で止めてくれるオートストップタイプがありますので、お湯がこぼれてしまうか心配な方はこちらがオススメ。

追い焚きが出来る場合は、種類が3つあります。1つ目は、高温のお湯が出て来てお湯を温める高温差し湯タイプ、2つ目はお風呂にためたお湯を吸い込んで温め直して出してくれるオートタイプ、3つ目はオートタイプと同じく温め直す保温機能のほかにお風呂のお湯が減ったことを検知して自動でお湯を足す+追い焚きの中に残り湯が残らないように排水時に水で流してくれる洗浄機能がついたフルオートタイプがございます。高温差し湯からオート・フルオートに変えるには、循環用の配管が必要な為リフォームに近い作業が必要ですが、オートからフルオートにアップさせることはできます。もし今つかっている給湯機能に満足していれば、一般的には同じ機能を選びます。

リモコンを選ぶ

リモコンは何でもよい、という場合は対応している一番安いリモコンで十分です。前のリモコンをそのまま使えないの?との疑問も持つかもしれませんが、リモコンも消耗するのでだいたいは新しいリモコンに交換します。前のリモコンと新しい給湯器の互換性がない事も多いです。

もし、リモコンも選びたい、という場合にはお風呂リモコンと台所リモコンとで会話ができるものや、デザイン性の良いもの、機種によっては更にエコ状況の確認、見守り機能などがついたリモコンもございます。機種によって取り付けられない場合もあるのでご注意ください。

安い製品でいいのかどうか

型番や機能から、だいたい交換できる製品が絞ることができましたでしょうか。ただ、今使っている給湯器から交換できる給湯器は何個かあるかと思います。その中でもひときわ安い製品は選んでも良いのかどうか、安かろう悪かろうではないか、と思ってしまうかもしれません。

ひときわ安い製品にはいくつかの理由があります。まず給湯専用タイプであれば、お湯はりを自動でとめるオートストップなのか、シンプルにお湯を出すだけのタイプなのかで価格が変わります。または、特に売れる製品については給湯器屋さんがメーカーに交渉して大量注文(在庫を持つ)することで価格を下げて仕入れている場合があります。または、旧型品といって今最新で出ている製品の型番よりも数年前に製造された型式である場合があります。数年前の物だからと言って早く壊れるわけではありませんが、最新型の場合は新しい機能に対応していたり熱効率が上がっていたり良いところもあるので、お好みでお選びください。

エコジョーズにするかどうか

高い製品のほとんどはエコ機能が付いている「エコジョーズ製品」であることが多いです。もし今使っている給湯器にecoジョーズというステッカーが貼ってある、エコジョーズを使用しているのならそのままエコジョーズ製品への交換がオススメ。エコジョーズではない従来型の給湯器はやはり安いので、初期費用で考えるなら従来型が良いです。ですが、エコジョーズはお湯を使う度に従来型よりもガス代を抑えていく事ができるため、10年も使う給湯器ならしっかり差額は回収でき最終的にはエコジョーズの方が得することになるでしょう。特に、冬場は温水式の暖房も使う家庭もあり、また浴室に温水式の乾燥機がある、朝もシャワーを使う、とにかくお湯をたくさん使うならエコジョーズが断然良いでしょう。

時間がないときには給湯器屋さんに任せるのも手

やっぱり給湯器選びに自信がない、型番も消えていて給湯器をみてもよくわからなかった、そんな時は給湯器屋さんに任せるのも手です。見積りをしてもらう時に、出来るだけ安い製品がいい、エコジョーズにしたい、オートタイプ・フルオートタイプに変えたい、今と同じ機能でいい、といった希望を伝えれば良い物を提案してくれます。もし間違って製品を購入すると、取り付けができないことにもなります。また、給湯器屋さんで工事も頼むことで、割引やお得な価格で製品を用意してもらえるので、わからない時はぜひ依頼してみてください。