給湯器が壊れた時!

給湯器はなぜ壊れるのか、ずっと使い続けていく事はできないの?

給湯器はなぜ壊れるのか

給湯器

家のお湯が急に出なくなったことはありませんか?ガスも止まっていないし、蛇口が壊れたとしても家にある全部の蛇口が一斉に壊れることはないはず。そうした時は、給湯器が壊れていることを疑ってください。

給湯器は水を温めてお湯にする機器で、マンションだったとしても各家庭に1台ずつついています。25℃のお湯なら、1台でおおよそ1分間に16L~24L給湯することができます。16Lなら16号、20Lなら20号、24Lなら24号、といった風に、号数でどれぐらいお湯が沸かせるかがわかります。

いままで普通にお湯が出ていたのに、なぜ突然お湯が出てこなくなるのか。壊れる理由について探っていきます。

  1. 給湯器はどれぐらい使うことができるの?
  2. 給湯器の寿命は10年!?
  3. 10年よりも早く壊れる理由は?
  4. なぜ冬の時期は給湯器が壊れやすくなるの?
  5. 給湯器の修理は出来る?
  6. 給湯器を交換する時はどこに依頼するの?

給湯器はどれぐらい使うことができるの?

まず、給湯器がだいたいどれぐらい使えるのか。まず各メーカーの方針によって給湯器部品の供給期限が製造終了から約10年となっていることを頭に入れておきましょう。つまり、製造終了した給湯器は10年後、修理するための部品をメーカーが保有していないという事となるのです。ノーリツではガス給湯器・石油給湯器は製造後7年、風呂釜は6年、BL認定品は10年となります。

そのため、修理する部品がある10年ぐらいまでは使うことができる、と言えるでしょう。

給湯器の寿命は10年!?

どれぐらい使えるか、というと修理部品がある10年ぐらいまでとなりますが、それはあくまで壊れた場合の話です。壊れない場合は10年以上は使っていけるのではないか、という疑問もあるかと思いますが、給湯器の平均寿命は8年~10年となっています。

決して時限式になっているわけではありません。なぜかというと、給湯器の部品も経年劣化することで、約10年ぐらい経過したころに故障が起きやすくなってくるからです。

お湯はほぼ毎日使いますが、そのたび水が通る配管はガスバーナーによって温め続けられています。水が入ってきたかどうか検知する部品、ガスを燃やすためのファン、点火させるため火花を出す部品、お湯がどれぐらい温まったか測りガスを制御する部品、お湯の量を調節する部品、その他にも異常な加熱を検知する部品・漏電検知、たくさんの部品が組み合わさって給湯器は動いています。

10年も経つとやはり誤作動、故障は起き、壊れてしまうことも多いのです。

もちろん、お湯をあんまり使わなかった場合は15年でも20年でも使っていける場合はあります。

10年よりも早く壊れる理由は?

「私の家では8年しか使っていないのに壊れてしまった!これって不良品なのでは?」ということも考えてしまいますが、10年より早い7年から8年目で壊れる事も珍しくはありません。

そうなる理由には、ただ単にお湯をたくさん使っている場合と、壊れやすい使い方をしている場合、壊れやすい環境で給湯器が置かれている場合があります。

お湯をたくさん使っている場合

たくさんお湯を使う、というのは、例えば家族が多く、夜お風呂に浸かって朝は寝癖を整えるためシャワーを浴びる、追い焚きを何回もする、温水床暖房もたくさん使うし、浴室で洗濯物を乾かすために暖房機もつける、など。頻度が多いとその分給湯器もたくさん稼働するので、消耗しやすくなることが早く壊れてしまう理由の1つです。

壊れやすい使い方をしている場合

壊れやすい使い方としては、例えば入浴剤を入れる場合。入浴剤を入れたお湯を追い焚きすると、成分によっては追い焚き配管を傷めやすくなり、また配管の中に残ってしまった入浴剤も劣化させる原因になります。1度入れたからと言ってすぐ壊れはしませんが、何年も繰り返すことで給湯器が壊れやすくなってしまいます。

壊れやすい環境で給湯器が置かれている場合

壊れやすい環境にある給湯器とは、例えば海沿いにあったり、雨や風があたりやすい、狭い場所にある場合などです。海沿いですと潮風にあたり給湯器が錆びやすくなります。また風も強い事から、給湯器の排気口に埃や砂などが入りやすくなります。そうすると排気口が詰まってしまったり、排気されにくい熱が給湯器を傷めてしまいます。雨や風があたりやすい屋外にある給湯器も同じような理由で、雨が入り込んだり錆びてカバーが腐ってしまい水が浸入してしまうと故障してしまいます。狭い場所にあると、排気がスムーズにいかない場合に給湯器に負担をかけてしまいます。

壊れにくくするには?

お湯をたくさん使う場合は、早く壊れてしまうかもしれませんが、7年~8年で故障するかもしれないことを頭に入れておくと良いです。家族が多いと仕方がないこともあります。

入浴剤については使用上の注意をよく読んで、特に白くにごったり発砲するタイプの入浴剤など使用が出来ない場合もあります。入浴剤の入っていないお湯で追い焚きをして残り湯を流す(フルオートの場合自動で残り湯を排出します)、循環フィルタを定期的に水洗いするなどのお手入れを行いましょう。

給湯器カバーを取り付ける

給湯器を適当なカバーなどで覆ってはいけません。雨風から給湯器を守る、むき出しの配管部分の割れ・劣化を防ぐことには役立ちますが、適切な取り付け場所と排気口・排気方向がありますので、無視して取り付けた場合は不完全燃焼を起こしたり、給湯器が早く劣化するかもしれません。専用のカバーがありますので、業者に依頼して取り付けましょう。同様に、給湯器の周りに物を置いたり、乗せたりしてはいけません。

なぜ冬の時期は給湯器が壊れやすくなるの?

冬場は特に給湯器が壊れやすいと言われています。冬場と夏場で、蛇口から水を出した時、温度が違う事がわかりますね。夏場は外気温で温められてしまった水がぬるーく感じます。ですが冬場はキンキンに冷えた水が出てきます。給湯器はまず水を本体の中に流し、その水を設定水温まで沸き上げていきます。冬場はただでさえ冷たい水を沸かしていくので、夏場よりも一生懸命動かなくてはなりません。加えて冬場は寒いため、湯船につかる機会も多くなりますし、最近は床暖房がある家庭も増えてきましたね。そうなると、冷たい水を沸かすのにフル稼働する、沸かす機会が多くなりさらにフル稼働する、そして壊れてしまう、といった流れが起きます。

冬場の給湯器故障は、凍結が理由の場合もよくありますので、冬場前に壊れ掛かっている給湯器は交換しておくのが肝。

業者さんも忙しくなり、即日で交換してくれるところは都会でも少ないですから。

給湯器の修理は出来る?

修理出来ますが、修理は自分ではできません。資格を持っている修理業者、または給湯器のメーカー(リンナイやノーリツ)に依頼してまず点検からして頂いて、部品の交換を行う事で修理が出来ます。ただし、先に述べた通り、メーカーが部品を持っているのは10年となるので、製造終了後10年を経過している給湯器の場合は修理ができないので、交換しなければなりません。

修理するときに気を付けておきたいのが、いつ壊れるかわからないということ。せっかく部品を交換したのに、運が悪ければ翌日にまたお湯が出ない状況に陥る事も。完全にお湯が出ない給湯器はほぼ交換が必要です。そのため、修理費用にお金をかけていくよりも、給湯器を交換した方が結局安くなることもあります。そのあたりは、メーカーさん・業者さんと相談して決めてもいいかと思います。給湯器の場合、長く大切に使うよりも、安全に使えることのほうが重要です。

給湯器を交換する時はどこに依頼するの?

給湯器をいざ交換する時、リンナイやノーリツなどのメーカーに頼んでも、対応している業者に依頼してください、と言われます。メーカーは給湯器を作り、取り付ける業者に卸しているので、修理以外の対応は行いません。そのため、給湯器の交換を行う業者を自分で探さなければなりません。

給湯器に、ガス会社のステッカーが貼られている場合、それはガス会社の製品となるため、ガス会社へ連絡します。ガス会社は直接給湯器を作っているというよりも、メーカーが作った製品のブランド名ぐらいに考えておくといいです。リンナイの製品も、ノーリツの製品も、ガス会社の製品も、給湯能力が異なるわけではなく、互換性もあるので、色々な取り付け業者に見積りを出してもらい考えていきましょう。

交換をする場合は、給湯器の水猿など、インターネットで依頼して出張する業者さんなどに頼んでも良いでしょう。どの業者さんにも、給湯器の型番を教えてください。と言われるでしょう。型番は給湯器の前側に書かれており、アルファベットといくつかの数字が組み合わさったものです。種類と機能・給湯能力・メーカーなどの判別ができるので、電話で交換できる給湯器を見積もることができるのです。料金がわかるので、ぜひ調べておくと良いでしょう。ただし、配管が古くなっていたり、特殊な給湯器になると別料金もかかってきますので、目安として考えておきましょう。

こんな記事も読まれています